銀行はなぜ赤字補填資金を融資しないのか?

銀行は晴れの日に傘を貸し、雨の日に傘を取り上げると言われます。

銀行に借入の申込みを行う際に最も多いのは運転資金だと思いますが、同じ運転資金でも赤字補填資金を融資してくれることはまずありません。

それはなぜでしょうか?

銀行は借入の申込みを受けると申込みをした会社に融資して大丈夫か審査をしますが、融資は株式等の投資資金と違って返済してもらうことを前提にしています。

通常の運転資金であれば基本的に立替資金でビジネス上の裏付けのある資金ですから売上代金の入金や「利益+減価償却費」により返済することが可能となりますが、赤字補填資金にはそのような裏付けがありません。

赤字を埋めるための資金で返済するための原資がないため銀行は融資をしないのです。

銀行員はある意味ロジカルな世界に生きていますから、論理立てて考えていけば相手がどのような行動をとるのか理解できるのではないかと思います。