株式会社バウビオジャパン様

株式会社バウビオジャパン
代表取締役 山川秀徳様


株式会社バウビオジャパン様は福岡県柳川市にある総合建設業を営んでいる会社です。地場工務店として地球環境にやさしい住宅づくりを使命として取り組んでいるだけでなく、全国的に減少している左官職人を育成して次世代に技術を継承していこうとしています。熱い想いを持った山川社長は“ちっごの男らしい”情熱的な経営者です。







細川:
本日はありがとうございます。弊社のお客様をWEBサイトでご紹介させていただきたいということで、ぜひ山川社長様をご紹介させていただきたいと思って参りました。ぜひ、私の提供するサービスや業務について、忌憚ない率直なご意見をお聞かせいただければと思います。

まずは、起業されたきっかけからお話を聞かせてください。

山川:はい、なんか緊張しますね。(笑)よろしくお願いします。独立した当初はハウスクリーニングとかアパートのリフォームとして事業をはじめたのがスタートです。その後、新築とかも紹介でもらえるようになって、徐々に大きくなってきたんですけど、なんかイヤな予感がするなと思ってたらリーマンショックが来たんですね。

元請けをやってると額が大きいが受注が不安定で、もしも、自分が動けない時に受注してしまってもフォローする人間がいない。そもそも、大手と競合しても組織力でも資本力でも、建築の技術的にも負けてしまうし、とてもかなわないなと。そこで、同じ建設業界で自分たちが別の会社に役に立つことはないかな?と考えはじめたんですね。

そんなことを考えている時に、輸入漆喰の販売代理店を九州でやってくれないか?と相談を受けました。

細川:いまのバウビオジャパンの基本事業のスタートですね。

山川:はい。それで漆喰の営業して回るわけなんですけど、それまで九州では「真っ白い塗り壁の家はタブー」だったんです。割れるし、汚れるし、高いし、何一つメリットがない。それでも、関東では比較的多く受け入れられていて、なんで九州では受け入れられないのかな?と考えていたんです。それでわかったのがやっぱり、九州の気候風土の問題だったんですね。九州独特の湿気や夏場の温度の面から、住宅の外壁としては、なかなか漆喰の塗り壁というものは受け入れてもらいにくい状況でした。やっぱり関東と九州では気候や風土などの環境がぜんぜん違う。

それでも、コツコツと営業して回っているうちに全国誌にも載るくらいの良い材料だったんで、工務店さんたちに「業界の先駆者になりませんか?」って声をかけていく中で、ぼちぼち受注が取れるようになってきたんです。

じゃ、実際に材料を塗ろう!という段階になったらですね。左官がいない!(笑)どこに行っても左官がいない。福岡だけかな?と思ったんですが、九州だけでなく全国的に左官がいないんです。もしくは、左官はいても“壁が塗れる左官がいない”。床を塗る左官はいても、壁塗りの左官がいない。なんでいないのか?って言うと、左官はリスクが大きかったんです。漆喰の材料も高くて在庫がふくらんでしまう。大きな在庫リスクを抱えてまでやりたくないという人が多かった。

左官はいない。左官を頼める会社もない。けれども漆喰の材料はある、材料を売るには左官をやるしかない。誰がやるの?俺がやるしかない。と腹を括りました。それで、左官業界の重鎮と言われている方にどうすればいいか?お話を聞きに言ったらこう言われました。「山川さんはコテを握るな」と。「お前の仕事はコテを握る者の仕事を作るのが仕事だ。」ということです。

それで、最初は左官職人を探して外注かけてたんですが、すぐに自社で左官を組織化しようと思いました。職人さんを雇っても、その当時で50代だったとしても10年経ったら60~70代と高齢化してしまうんですね。誰かが若手の左官を育成しないと、仕事は受注しても施工できる人間がいないということになってしまう。日本から左官職人がいなくなってしまいます。職人の技術も継承していかなければならない。

実際に、職人である左官を雇うといろいろ問題がありました。職人さんの世界なんで、出勤退勤も自分勝手だし、終わるとパチンコ行くし。雨が降ると勝手に休むし。(笑)

会社と会社の取引ですからね。会社間の信頼問題にもなります。現場でのちょこちょこしたトラブルも頻繁にあるのですが、現場に精神的な柱がいなかったことで、その場で対応して処理するには経験やコミュニケーション能力が追いついていませんでした。ちょっとした現場側のトラブルをキッカケに、現場側と事務所側の関係に亀裂が入ってしまって、職人が会社を辞めてしまうケースも多かったんです。

細川:創業当初の経営者からはよく聞く話ですね。人をうまく組織化していくことは難しいことだと思います。

山川:会社の外からは高く評価いただいてもらえるようになってましたが、中はもう・・・(笑)会社の中を見たらみんなびっくりするだろうなぁ~と思ってました。それで考えたんです。どうしようと?そもそも、会社ってなんだろう?どうしたらいいんだろう?

今までなんとかやってこれたんで会社はどうにか続けていけるだろう。一年間、しっかり社長としての勉強をしてみよう。その一年の間にしっかりと会社の幹になる部分をきちんと作り上げないと、これから先、商売していくにあたって厳しくなってくるぞ。と、考えました。

それで、一年間いろんなセミナーや勉強会に参加するようにしました。その中で、財団法人福岡県産業・科学技術振興財団(IST)で、いろんな勉強会が開催されていることを先輩から聞きました。さっそく、福岡ベンチャーゼミナールというものに入塾して、中小企業診断士の先生や税理士の先生のお話を聞いて勉強するわけですが、そこで講師としてこられたのが細川先生だったんです。

細川:その日のうちに声をかけていただきましたね。(笑)

山川:細川先生の経理・財務についての講義は、ものすごく話が入ってきてですね。話が分かりやすかった。この人は頭がいい!間違いなく地アタマが良い人だ!と思ってすぐに声をかけさせていただきました。

それまでの税理士さんは「その飲み物はコーヒーですか?」と聞いたら、「飲み物というものはですね」ということからはじまって、ぐるぐると話が回ってコーヒーの話がどっかに行っちゃってた。いちばん聞きたかったのはコーヒーの話だったんですけどね。(笑)

1ヶ月に1回、その税理士さんが来られるわけですが、税理士さんと話をしている時間がものすごくストレスだったんですよ。話が長くてよくわからなくて、うわーーー税理士さんってこんな感じなんだと思ってました。やっぱり経営者って最初は経理とかそんなことより仕事の受注じゃーと先走ってて、経理についてはズブの素人じゃないですか。だから、わかりやすい言葉で言ってもらわないとわからないですよね。で、いったんわからないと心の中で壁をつくってしまって、私はワカリマセン!経理に任せてますから!ってことになってしまう。それじゃ本当は経営者としてはダメなんですよね。

その点、福岡ベンチャーゼミナールの勉強会でお話されていた細川先生は、前の税理士さんとはまったく違って、ものすごく言葉が入ってきたんですよ。この人はものすごく地頭がいい方なんだろうなと、その日のうちにぜひお願いしたい!!ということになりました。

実際、4期目ぐらいから本格的に税理士として業務をお願いしてみたら・・・最高ですね。(笑)
いやぁ~~~最高ですよ。ものすごく知識や経験が豊富な方で、難しいことを言われても素人なんでわからないいことだらけなんですが、分かるトコロから知識を入れてくれて。経営上の数字っていうものは、税理士さんがどれだけ優秀かどうか?よりも、とどのつまり、経営者が数字を見れないと話にならないと思うんですよね。やんわり育ててきてもらって、だんだんなんとなく数字が見れるようになってきた。

そんな中、経理担当者が退社したんですが、それまで経理業務って領収書出すだけしかしたことなかった私が、業務として経理を勉強しないといけなくなった時に、細川先生に「どうしましょう?」って相談したら、「私が全部やりましょうか。」って、帳簿付けなども全部やっていただくようになって、「ぼく何をしたらいいですか?」ってことになりました。(笑)

細川先生が訪問される日、給料日、あと月末の3日くらいで経理処理業務が終わってしまって、いままでの経理業務ってなんだったの?ってことになりました。固定経費としての人件費も浮くようになりましたし、自分も徐々に徐々に数字が見れるようになってきて、資金繰りも自分で作れるようになって、ま、経営者としては当たり前のことなんですけどね。

細川先生に業務をお願いするようになって、自分自身、どんどん経理のスキルが身についてきた実感があります。一年間、勉強会も続けて時間をつくって参加してきたり、細川先生と一緒に会社の経理をしてきたりして、だんだんと経常の数字の見方ができるようになって、ようやく今年からマトモな経営ができるようになってきたかなと思ってます。(笑)

細川先生に税理士を替えて


  1. 経理業務の経費が削減できた
  2. 数字を見れるようになった
  3. 今後の事業計画を立てれるようになった

会社の現状を正しく把握できるようになって、先の展望を考える余裕ができてきたと思います。本当に良かった。自分が成長できました。

細川:逆に私に税理士を替えて、悪かったところ、満足できなかったところなどはないですか?

山川:細川先生の悪いところ・・・全くないですね。(笑)ホントに満足しています。社労士の先生もご紹介いただいて、そのへんのやりとりもスムーズになりましたし、助成金や補助金の申請などもしてくれて、経理上の側面支援を、会社のサポートをまるごとお願いできるようになった。

ようやく会社の現状把握ができるようになって、振り返ってみると、この西鉄柳川駅前に事務所を移転することであったり、新築で戸建て住宅建築をはじめたりとか、細川先生の「固定経費を増やさない方がいいですよ」というアドバイスを無視して突っ走ってきたところもあるのですが、もし、それがなかったらもっと違うことになってたかもしれませんね。素直に聞く耳って大事ですね。(笑)


細川:
バウビオジャパンさんは、会社の中身が一年の間でもどんどん変わられているので、現状に合わせてできること、やるべきことを決めてきましたね。今の現状から会社はこういうふうにあるべきだ。という形を提示して、その姿になるように誘導というか、やらせてもらっていますね。

最後に、他の経営者の方へ私をご紹介いただく時には、どのようにご推薦いただけますか?

山川:凄い税理士の先生がいるよ!って話になるのですが、細川先生と逢って今の自分や会社をあらためて見直してみると、現状の把握ってのが一番大事なことかなと。スタート地点がわからなければ、ゴールまでの画も描けませんよね。自分の現状把握を的確に数字で指摘してくれて、大まかな方向性を示してくれる税理士さんです。

お金の問題ってけっこう大事なところじゃないですか。にわか知識の個人的な概念を持った人だと話しづらいと思うんです。「私はこう思います。私はこう思います。」などと、自分の思い込みを話してもらっても、どう判断していいかわからないんですよね。その点、細川先生は知識や経験が豊富なので、客観的な情報・データを基に判断材料を提示しながらお話されてご指導いただけるので、安心して相談できます。

安心というか、100%信頼して細川先生にお願いしています。ほんと、ウチのみたいな会社を見てもらっていいんですか?という感じですね。(笑)







山川社長様、ありがとうございました。会社も8期目を迎え安定した事業基盤を基にステップアップしていく段階になってきましたね。職人を育成しながら左官の技術を継承していこうとしている山川社長の熱い想いを共有しながら、バウビオジャパンさんの経営を側面からお手伝いしていきたいと思います。今後とも末永くおつきあいくださいますようお願い申し上げます。

株式会社バウビオジャパン
http://www.baubiojapan.co.jp/